ANAカードで空港のラウンジが無料で利用できるなら、そのANAカードを所持してみたいですね。今回はANAカードで空港ラウンジが無料になるサービスが付帯しているANAカードについてみていきましょう。
その前に一口で空港ラウンジといっても種類があることをご存知でしょうか。まずは、空港ラウンジについて説明します。
「空港ラウンジ」とは
「空港ラウンジ」とは空港運営会社や航空会社が用意している「特別待合室」のことです。一般客は出入りすることができません。ラウンジ利用の許可を持った人のみ利用することがでる、いわば空港の中の「VIPルーム」といってよいでしょう。クレジットカード会社や航空会社が優良顧客のために用意した特別な空間なのです。ラウンジの運営母体によってその内容は異なっていますが、「ラウンジは高級感がありゆったりとくつろげる場所である」という点は共通しています。
ラウンジの質の高いサービス
各ラウンジは空港や航空会社など、運営している母体によって場所や内装、サービス内容は違っています。けれどもラウンジの基本のサービスは無料のドリンクサービスや軽食サービス、新聞や雑誌の提供、無料で使えるWi-Fiなどです。ドリンクは最初の一杯のみが無料であるとか、アルコールは有料であるとかの違いがあります。
またラウンジにはFAXやコピー機など、ビジネスマンに必要な機材が揃っているところも多いですので、旅行だけでなくビジネスマンの出張の際にも活用することができるでしょう。ラウンジでは、空港ロビーの一画に設けられた一般客のための待合室とは違い、喧噪を離れてゆったりとした時間を過ごすことができます。
ラウンジの利用方法
空港ラウンジには、JALやANAのマイレージ会員や搭乗機の上級シート客用の「航空会社のラウンジ(エアラインラウンジ)」と、クレジットカード会員用に設置されている「カードラウンジ(エアポートラウンジ)」の2種類があります。また一部の空港ではカードラウンジを誰でも有料で利用することができます。
国内のラウンジについて
国内では29の空港にラウンジが設置されていて、その中でも大規模空港には複数のラウンジが設置されています。例えば羽田空港国内線の「航空会社のラウンジ」は、JALの空港ラウンジが4ヶ所、ANAの空港ラウンジが3ヶ所、「カードラウンジ」は第一ターミナルに3ヶ所、第二ターミナルに3ヶ所で計6ヶ所あります。
地方の空港には「カードラウンジ」のみ設置されていて航空会社専用のラウンジは設置されていない場合がほとんどです。カードラウンジのほとんどが一般の人でも有料で利用することができます。カードラウンジの利用料金は空港によって異なっていて1,000円前後のところが多いです。
航空会社のラウンジは主要空港はカバーしているものの、地方空港すべてにあるわけではありません。カードラウンジは国内のほぼすべての空港に設置されています。
航空会社の空港ラウンジの利用について
「航空会社のラウンジ」は、ANAやJALが自社の優良顧客のために用意している専用のラウンジですので、他の航空会社の飛行機に搭乗する場合は利用することができません。また航空会社のラウンジはステータスの高いマイル会員や高級シート(ビジネスやファースト)利用客だけが無料で利用することができます。
ANA、JALとも、羽田空港のラウンジに限って一般の人でも有料で利用することができます。この羽田空港のラウンジは事前予約が必要で、利用料金はANAが3,100円/1回、JALが3,000円/1回となっています。
航空会社の空港ラウンジは上級会員向け
航空自衛隊のラウンジの利用対象者はANAの場合、プレミアムメンバー(ANAの飛行機にたくさん乗ってる上級会員)や年会費が7万円以上もするANAプレミアムカード所持者、普通運賃が1万円以上高くなるプレミアムクラス利用者など、かなりハードルが高いです。
カードラウンジの利用について
航空会社のラウンジに対してカードラウンジ(エアポートラウンジ)は、提携のクレジットカード所持者(アメリカンエキスプレスカードまたはゴールド会員以上)が無料で利用できるラウンジです。
複数のクレジットカード会社が共有しているラウンジで、搭乗する飛行機の座席のグレードに関係なく本人名義の対象クレジットカードと当日の飛行機の搭乗券を提示すれば、無料で利用することができます。
同伴者のラウンジ利用料は一人1,000円~1,200円くらいで、所持するクレジットカードによっては同伴者1名までは無料で利用できたり、家族カード会員も無料で空港ラウンジを利用できるというクレジットカードもあります。
ラウンジを無料で使えるクレジットカードについて
上記のように、「航空会社の空港ラウンジ」を利用できるのはプレミアムメンバーのみ等ハードルが高く、「カードラウンジ」を利用できるクレジットカードを所持することが、空港ラウンジを無料で利用する近道でしょう。
ただし、空港ラウンジを無料で利用できるクレジットカードはゴールドカードやアメリカンエキスプレスカードなどステータスが高いクレジットカードに限られます。ゴールドカードなどステイタスが高いクレジットカードは旅行傷害保険やショッピング保険などが充実していますが、難点は高額な年会費でしょう。このゴールドカードクラスのクレジットカードになると年会費が1万円以上必要になりますので、空港ラウンジを無料で利用するためだけにクレジットカードを作るのは考えものです。
けれども一部のANAカードでは、年会費が1万円以内で国内の空港ラウンジを無料で利用できます。そのANAカードをご紹介しましょう。
「ANAアメリカンエキスプレスカード」
「ANAアメリカンエキスプレスカード」はゴールドカードではありませんが、ステータスの高い”アメリカンエキスプレス”との提携カードで、国内28の空港ラウンジが無料で利用できます。
通常の「アメリカン・エキスプレス・カード」も空港ラウンジを無料で利用できますが、クレジットカードの年会費は12,000円必要です。しかし「ANAアメリカンエキスプレスカード」は年会費が7,000円で本家のアメリカンエキスプレスカードよりも年会費が安くサービス内容も充実しています。
そして「ANAアメリカンエキスプレスカード」の大きな魅力は、クレジットカード名義人本人以外の同伴者も1名までは空港ラウンジを無料で利用できることです。さらに家族カードを発行すれば家族会員も空港ラウンジを無料で利用できます。
また家族カード会員の同伴者も1名ラウンジの利用が無料になりますので、家族カード1枚発行すると最大4名まで空港ラウンジを無料で利用することができます。
「ANAアメリカン・エキスプレス・カード」について
本家のアメリカンエキスプレスカードより安い年会費でANA航空利用者におすすめなのが「ANAアメリカン・エキスプレス・カード」です。国内の空港ラウンジはもちろん、ハワイのホノルル空港、韓国の仁川空港のラウンジも無料で利用できます。同伴者も1名までラウンジを無料で利用できますので、旅行好きの方は必携です。
年会費(税抜) 7,000円
利用できる空港ラウンジ 【国内】28空港 【海外】2空港
羽田空港 成田空港 新千歳空港 函館空港 青森空港 秋田空港 仙台空港 中部国際空港 新潟空港 富山空港 小松空港 伊丹空港 関西空港 神戸空港 岡山空港 広島空港 米子空港 山口宇部空港 高松空港 徳島空港 松山空港 福岡空港 北九州空港 長崎空港 大分空港 熊本空港 鹿児島空港 那覇空港 ハワイ・ホノルル国際空港 韓国・仁川国際空港
同伴者のラウンジ利用 同伴者1名まで無料
家族カード年会費(税抜) 2,500円
家族会員のラウンジ利用 可(無料)
まとめ
「ANAアメリカンエキスプレスカード」を所持すれば空港ラウンジが無料で利用できます。空港ラウンジは必ずしも必要なサービスとはいえませんが、無料で利用できるのなら活用してみたいところです。
ラウンジの利用で飛行機の待ち時間を有効に使えますので、頻繁に飛行機に乗る人にとっても、飛行機に乗る回数は少ないけれどせっかくの旅行なので快適に過ごしたいと考えている人にとっても、よいサービスだと思います。
「ANAアメリカンエキスプレスカード」は空港ラウンジが無料で利用できますが、それだけでクレジットカードを作るのではなく、他のサービス(旅行障害保険やポイント付与率など)も合わせて、使い勝手がよいかどうかを検討してみることが大切です。
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