ANAカードで年会費無料のクレジットカードがあります。それがみずほ銀行から発行されている「みずほマイレージクラブカード/ANA」です。
「みずほマイレージクラブカード/ANA」は、みずほ銀行に銀行口座を持っている人だけが作ることのできるクレジットカードで、みずほ銀行関連の特典といっしょにANA関連の特典も付帯されています。発行ブランドはUCのマスターカードだけですが、UCカードの特典もついています。「みずほマイレージクラブカード/ANA」を決済利用すると永久不滅ポイントが貯まりますし、その永久不滅ポイントをANAマイルに交換することができます。
「みずほマイレージクラブカード」について
「みずほマイレージクラブカード」
「みずほマイレージクラブ」は「みずほマイレージクラブカード」を発行しています。「みずほマイレージクラブカード」は年会費無料 (ゴールドを除く) のみずほ銀行のキャッシュカードとクレジットカードが一体になっている便利なカードです。
「みずほマイレージクラブカード」はみずほ銀行のキャッシュカードとクレジットカードが一体となったカードで、現在6種類あります。
「みずほマイレージクラブカード/ANA」は「みずほマイレージクラブカード」の中の1枚です。
みずほ銀行は、第一勧業銀行・富士銀行・日本興業銀が合併して2002年に誕生した日本の3大メガバンクのひとつで、日本全国に支店網を持っています。
みずほ銀行は「みずほマイレージクラブ」という独自のサービスを展開しています。この「みずほマイレージクラブ」に入会すると、取引状況に応じてみずほ銀行ATM・イオン銀行ATMの時間外手数料が無料になります。これには早朝も休日もすべて含まれてます。
それに加えて、「コンビ二ATM (イーネット・ローソン・セブン銀行) の利用手数料・時間外手数料 (108円または216円) が月4回まで無料」「みずほ銀行ATM・イオン銀行ATM・みずほダイレクト利用時のみずほ銀行本支店宛の振込手数料が無料」「他行宛の振込手数料が最大月4回まで無料」という特典もあります。
時間外にATMを1回利用しただけで100円以上の手数料をとられることは、気分のいいことではありません。ですから、みずほ銀行に口座をお持ちの方には「みずほマイレージクラブ」への入会を特におすすめします。
「みずほマイレージクラブカード/ANA」について
「みずほマイレージクラブカード/ANA」の特典について
「みずほマイレージクラブカード/ANA」は「みずほマイレージクラブカード」共通の特典とともにANAに関する特典も付いています。
この「みずほマイレージクラブカード/ANA」の大きな特典は次の3つです。
1.「みずほマイレージクラブカード/ANA」を買い物で決済利用すると永久不滅ポイントが貯まり、その永久不滅ポイントはANAマイルに交換可能である。
2.提携企業での買い物で「みずほマイレージクラブカード/ANA」を決済利用するとポイントが倍増する。(WEBを除く)
3.みずほ銀行のATM及びコンビニATMの時間外手数料が無料になる。みずほ銀行口座間の振込手数料が無料になる。
「みずほマイレージクラブカード/ANA」のデメリットについて
「みずほマイレージクラブカード/ANA」を利用するときに注意した方がよい点はつぎの3つです。
1.「みずほマイレージクラブカード/ANA」を決済利用して付与された永久不滅ポイントからANAマイルへの交換レートがよくない。
2.ANA航空を利用した際に通常ANAカードには付与される搭乗ボーナスや継続ボーナス等が「みずほマイレージクラブカード/ANA」の場合は存在しない。
3.他のクレジットカード会社発行のANAカードと比較するとANAマイルを貯める効率はよくない。
他社のANAカードとのANAマイルの貯まり方の比較について
「みずほマイレージクラブカード/ANA」は、その他のクレジットカード会社のANAカードと比較すると、ANAの名称が付くクレジットカードの中ではクレジットカードの年会費が無料である貴重なANAカードです。ただ、ANAマイルを獲得する率が0.35%と低く、他社のANAカードの約3分の1のペースでしかANAマイルが貯まらない計算になります。提携企業でので「みずほマイレージクラブカード/ANA」の決済利用でもANAマイルの還元率は0.7%までにしかならず、他のANA系カードよりも低い還元率です。このANAマイルの還元率ではANAマイルを貯めるには効率が悪く、各種のANAマイルが貯まるボーナスサービスもありませんので、他社発行のANAカードとのANAマイルの還元率の差は大きいです。
「みずほマイレージクラブカード/ANA」は、ANAマイルが他のクレジットカード会社発行のANAカードと比較するとANAマイルの還元率が低いので、ANAカードとしてANAマイルを貯めるために利用するには心もとないでしょう。しかし、みずほ銀行に口座を持っていれば様々な特典があるので、利用しても良いと思います。
「みずほマイレージクラブカード」の特徴
「みずほマイレージクラブ」のポイントはポイントの有効期限がない永久不滅ポイントですが、1000円につき1ポイントとポイント還元率が低いです。ですからポイントやマイルを貯めるためにクレジットカードを利用したいという場合には不向きでしょう。
一方、この「みずほマイレージクラブカード」は、限度額の枠が大きいクレジットカードです。どんなクレジットカードでも、利用可能枠はクレジットカードの種類や利用状況、クレジットカードの保持者の経済状況によって変わりますが、一般カードで最高80万円までの限度額があるクレジットカードはまずありません。
なぜこの「みずほマイレージクラブカード」がクレジットカードの限度額が大きいかというと、それは銀行のキャッシュカードに付帯しているクレジットカードだからです。銀行口座を通じてすでにみずほ銀行と取引があるので、クレジットカードの限度額も他のクレジットカードに比べて大きくなっています。
また「みずほマイレージクラブカード」でカードローンを利用したい場合には、銀行のカードローンは総量規制の対象外であるという、強みがあります。総量規制とは個人の借入総額が年収の3分の1までに制限されるという仕組みで、多重債務者を減らすことを目的に2010年から施行された法律です。この総量規制という法律の対象になるのは貸金業者(消費者金融・クレジットのキャッシング・信販のキャッシングなど)のみです。つまり銀行のカードローンは総量規制の対象に含まれないため、総量規制のために借入ができなくなった人でも利用可能です。
また、銀行カードローンは金利が低いこともありがたい特徴です。みずほ銀行のカードローンであれば、金利は年4.0~14.0%です。
一般的なクレジットカードが年利の上限が18.0%であることを考えると、みずほ銀行のカードローンの金利はとても低いです。さらに、みずほ銀行のカードローンは200万円までの借り入れでは、すでにみずほ銀行に銀行口座を所有していれば、本人確認資料や収入証明書を提出する必要がありませんし、WEB上でカードローンの申込みを完了することができます。
まとめ
「みずほマイレージクラブカード/ANA」はANAカードとしてANAマイルを貯めるために利用するのは、ANAマイルの還元率が低く、おすすめできません。けれども「みずほマイレージクラブカード/ANA」は、銀行系のクレジットカードですのでクレジットカードを利用して借り入れをする場合には非常に使い勝手がいいです。またみずほ銀行のカードローンを利用することがない場合でも、「みずほマイレージクラブ」に入会してみずほ銀行との取引実績があれば、ATM手数料無料などの特典がありますので、給与振り込み口座にみずほ銀行が指定されているなどでみずほ銀行の口座を持っているのであれば、ぜひこの「みずほマイレージクラブ」のサービスを利用して下さい。
「みずほマイレージクラブカード/ANA」は積極的にANAマイルを貯めるためのクレジットカードではなく、サブ的な役割のATM手数料無料などの特典を利用するためのクレジットカードとして所有するのが良いと思います。
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