JALカードに付帯されている保険は家族も補償の対象でしょうか。
今回はJALカードに付帯されている海外旅行傷害保険が家族にも適用されるのかについてと、JALカードに付帯されている海外旅行傷害保険の補償は十分かどうか補償内容の確認をしていきましょう。
JALカードはJAL普通カードからゴールドカードまで、どのJALカードにも海外旅行傷害保険が自動付帯されています。
JALカードの海外旅行傷害保険の補償金額は各JALカードによって違いますが、万一の場合に備える海外旅行傷害保険が付帯されていれば、旅行費用の節約にもなります。
ただし家族と一緒に海外旅行に行く場合は、JALカード付帯の海外旅行傷害保険では家族の分の補償がないJALカードもあります。現在所有しているJALカードが「JAL普通カード」や「CLUB-Aカード」であれば、JALカードの海外旅行傷害保険は会員本人しか補償がありません。
ですから家族で海外旅行をするのであれば「海外旅行 家族特約保険」のついた「JAL CLUB-Aゴールドカード」を所持しておきましょう。
「JAL CLUB-Aゴールドカード」には、あらかじめ家族分の海外旅行傷害保険が適用される『海外旅行 家族特約保険』が付帯されています。
海外旅行へ行くたびに家族の分の海外旅行傷害保険に加入しなければならないのは手間と費用がかかりますので、『海外旅行 家族特約保険付』である「JAL CLUB-Aゴールドカード」を持つことがおすすめです。
「JAL CLUB-Aゴールドカード」の基本情報
「JAL CLUB-Aゴールドカード」は、ショッピングマイル・プレミアムというプログラムに自動で入会できます。通常の決済でも100円に付き1マイルを貯めることができますし、搭乗ボーナスのフライトマイルも+25%ですのでJALマイルを貯めやすいクレジットカードです。
「JAL CLUB-Aゴールドカード」本会員の保険補償金額について
「JAL CLUB-Aゴールドカード」(年会費16,000円)はVISA/MasterとJCBで海外旅行傷害保険の補償金額が異なります。
●提携ブランドがVISA/Masterの場合
治療費用150万円
救援者費用150万円
●提携ブランドがJCBの場合
治療費用300万円
救援者費用400万円
「JAL CLUB-Aゴールドカード」の家族特約保険について
「JAL CLUB-Aゴールドカード」には、家族分の海外旅行傷害保険のある『海外旅行 家族特約保険』が付帯されていますが、どの「JAL CLUB-Aゴールドカード」でも海外旅行傷害保険に家族分の補償があるというわけではありません。
海外旅行へ行くときの家族構成によっては「海外旅行 家族特約保険」が適用にならない場合があります。ですから「JAL CLUB-Aゴールドカード」を選ぶ際には、家族構成を考慮に入れましょう。
以下、「JAL CLUB-Aゴールドカード」の『海外旅行 家族特約保険』についてまとめます。
ゴールドカードの種類 | JAL・JCBカード JAL・OPクレジット |
JAL・MasterCard JAL・VISAカード JALカード TOP&ClubQ |
ダイナースカード |
---|---|---|---|
家族特約保険対象者 | 本会員と生計をともにする家族で、カードを持っていない19歳未満のお子様 | 本会員の家族で、カードを持っていない配偶者および生計をともにする収入のない同居の両親(義親含む)、生計をともにする収入のない未婚の子。 |
なし
|
家族傷害死亡・後遺障害保障額 |
最高2,000万円
|
||
家族 障害治療費用 (1事故の限度額) |
200万円程度 | 150万円程度 | |
家族 疾病治療費用 (1疾病の限度額) |
200万円程度 | 150万円程度 | |
家族 賠償責任 (1事故の限度額) |
2,000万円程度 (免責1,000円) |
2,000万円程度 | |
家族 携行品損害 |
1旅行につき最高50万円
1点につき10万円限度 年間100万円限度 (免責3,000円) |
||
家族 救援者費用 (年間限度額) |
200万円程度 | 150万円程度 | |
家族 補償期間 | 日本を出発してから90日間 | 日本を出発してから3ヶ月間 |
「JAL CLUB-Aゴールドカード」の『海外旅行 家族特約保険』を上記の表で確認すると、同じ家族特約保険でも内容がかなり違っています。
まず「JAL・JCBカード」と「JAL・OPクレジット」は、会員本人以外は19歳未満の子供のみ補償されます。ですから19歳未満の子供さんだけでなく会員ご本人の配偶者さんやご両親も一緒に海外旅行に行くのであれば、「JAL・MasterCard」「JAL・VISAカード」「JALカード TOP&ClubQカード」のいずれかから選んでください。
また「JAL CLUB-Aゴールドカード」を選ぶときに注意するべき点は、ダイナースカードには家族特約保険が付帯されていないという点です。
「JAL CLUB-Aゴールドカード」の中で年会費も最も高額で、最上級のサービスが提供されているダイナースカードですが、海外旅行傷害保険に家族特約保険がないことは残念です。
「JAL CLUB-Aゴールドカード」の海外旅行傷害保険の補償金額(会員本人/家族)について
ここからは「JAL CLUB-Aゴールドカード」の本会員および家族の海外旅行傷害保険の補償金額はいくらか、また実際に海外旅行へ行った際にその補償金額で充分かどうかみていきたいと思います。
まずは「JAL CLUB-Aゴールドカード」付帯の海外旅行傷害保険で何が補償されるのかを確認しましょう。
クレジットカード付帯の海外旅行傷害保険は、基本的には不慮の事故、病気などの治療費が補償されます。ただし、クレジットカードで「海外旅行傷害保険最高○○○○万円補償!」と書いてある場合、この金額は死亡・後遺障害の補償金額です。一般的にクレジットカード付帯の海外旅行傷害保険では、この死亡・後遺障害の補償額が一番高額に設定されています。
けれども大切なことは、クレジットカード付帯の海外旅行傷害保険で、死亡・後遺障害以外にどんな補償があるかです。実際に海外で死亡することは極めまれで、最も重要な補償は病気やケガで現地の医療機関を受診したときの治療費用の補償です。
以下は、特に重視したい海外旅行傷害保険の補償内容です。
傷害治療費用:ケガをして病院にかかった場合の治療費
疾病治療費用:病気になって病院にかかった場合の治療費
救援者費用:災害などに巻き込まれてその救援にかかった費用。※親族の現地までの交通費など
賠償責任:他人のものを壊したり、他人にケガをさせたりした場合の損害賠償に関する補償
携行品損害:自分の持ち物が壊れた場合の補償
「JAL CLUB-Aゴールドカード」会員本人の補償金額の概要
「JAL CLUB-Aゴールドカード/JCB」の会員本人の補償額「治療費用300万円、救援者費用400万円」は他ゴールドカードの海外旅行傷害保険の補償と比較しても高額に設定されていますが、「JAL CLUB-Aゴールドカード/VISA・MasterCard」rの「治療費用150万円」は、ゴールドカードとしては低い補償金額です。
「JAL CLUB-Aゴールドカード」家族の補償金額の概要
「JAL CLUB-Aゴールドカード/JCB」の家族の補償金額「治療費用200万円・救援者費用200万円」はクレジットカードに付帯された海外旅行傷害保険としてはまずまずでしょう。「JAL CLUB-Aゴールドカード/VISA・MasterCard」の「治療費用150万円」はやや低い補償額と思われますので、他の方法で補てんしましょう。
まとめ
「JAL CLUB-Aゴールドカード」には、家族分の海外旅行傷害保険が適用される「海外旅行 家族特約保険」が付帯されていますので、海外旅行へ行くのに家族の分の海外旅行傷害保険が賄える「JAL CLUB-Aゴールドカード」はおすすめのクレジットカードです。
ただし「JAL CLUB-Aゴールドカード」の家族の補償には対象となる人の制約がありますので、確認しておきましょう。
「JAL CLUB-Aゴールドカード/JCB」の会員本人の補償金額「治療費用300万円、救援者費用400万円」、家族(19歳未満の子どものみ)補償金額「治療費用200万円、救援者費用200万円」は十分と思われますが、家族は19歳未満の子どもしか補償されません。JAL・MasterCard、JAL・VISAカード、JALカード TOP&ClubQの会員本人の補償金額「治療費用150万円、救援者費用150万円」、家族の補償金額「治療費用150万円、救援者費用150万円」は、会員本人、家族とも補償金額は不十分です。
海外は医療費が高額になることが多ので、病院に搬送されて入院した場合など数百万円の費用を請求されることもあります。
「JAL CLUB-Aゴールドカード」はいずれのカードでも家族分までの補償金額を考えると不十分と言えますので、家族で海外旅行へ行く際には、治療費用(傷害・疾病)の金額を多くするため、年会費無料で海外旅行傷害保険が付帯するクレジットカードをサブカードとして利用する、または掛け捨ての損保の海外旅行傷害保険で治療費用の補償金額を増額しておきましょう。
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