ANAカードのマイルの期限は3年です。ANAマイレージクラブのマイルを貯めている人の多くは、「マイルの有効期限が3年より長かったら、もっとたくさんマイルを貯められるのに」と思っているのでしょう。
ANAマイルを貯めるために、クレジットカードのANAカードを所持している人も多いでしょう。日常生活の支払いでANAマイルを貯められますので、ANAカードはマイルを貯めるためには必携です。けれどもマイルの有効期限に関しては、ANAカードを持っていても何も変わりません。
なぜならANAカード(クレジットカード)の利用で貯まった各クレジットカード会社のポイント(ポイントの名称は各クレジットカード会社によって異なる)には2~3年の有効期限があり、その期限内にポイントをANAマイルに交換する必要があります。
そして、いったん各クレジットカード会社のポイントをANAマイルに交換してしまうと、その時点から3年という有効期限が発生してしまいます。
ANAカード(クレジットカード)のポイントが無期限であれば、ANAマイルも無期限で貯めることができます。
ANAマイルを実質無期限にするには
ANAマイルに交換できて、しかも無期限であるクレジットカードのポイントを貯めていけば、無期限で自分のペースでポイントを貯めていくことができるため、ANAマイルの本来の3年間の有効期限に縛られなくて済むようになります。
また一部のクレジットカードでは、ポイントを貯めてANAマイルに移行したくても「年間にANAマイルへ移行できるのは8万ポイントまで」というような制限が設けられています。
このような制限があると、例えば「一気に10万ポイントをANAの10万マイルに移行」ということができませんので「ポイント→ANAマイルへの移行でポイント数に制限がないクレジットカード」を選ぶことも大切です。
ANAマイルへの移行ポイント数に制限がなく、ANAマイルに交換できるポイントを無期限に貯められるクレジットカードは以下のものがあります。年会費等はすべて税抜きです。
ANAアメリカン・エキスプレスカード
マイル還元率1%(100円=1マイル)
年会費7,000円+ポイント移行コース6,000円
ANAダイナースカード
マイル還元率1%(100円=1マイル)
年会費27,000円
ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
マイル還元率1%(100円=1マイル)
年会費31,000円
スターウッド・プリファードゲスト・アメリカン・エキスプレスカード
マイル還元率1.25%(100円=1.25マイル)
年会費31,000円
ANAダイナースカードとANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードとスターウッド・プリファードゲスト・アメリカン・エキスプレスカードは年会費が高い分、ポイント移行費用は必要ありません。初めからポイントを無期限に貯め続けることができます。
おすすめはクレジットカードの年会費が安いANAアメリカン・エキスプレス・カードです。
ポイントが無期限であるので、クレジットカードを使ってANAマイルへ交換できるポイントを貯めていく期間が長くなることが予想できます。ですからクレジットカードの年会費は安い方が良いでしょう。そうするとクレジットカードの年会費が7,000円(税抜)のANAアメリカン・エキスプレス・カードがおすすめです。
(「ポイント移行コース」の年間登録料6,000円を、3年に1回払った場合の登録料1年分(2,000円)が加わります)
ANAアメリカン・エキスプレス・カードで無期限でマイルを貯める
ANAアメリカン・エキスプレス・カードは、100円の利用につきアメリカンエキスプレスの1ポイントが貯まり、このポイントは、ANAマイルの3年の有効期限を気にせずに貯めていくことができます。
ANAアメリカン・エキスプレス・カードであれば、7年間かけてANAマイルをコツコツ貯めていきビジネスクラスでアメリカへ行く、というようなこともできます。
例えば、毎月のクレジットカード利用額が18万円の場合、1年で216万円支払うことになります。100円で1マイルですので1年でANAマイル21,600マイル分のポイントが貯まる計算です。(これはのアメリカンエキスプレスのポイントですのでANAマイルの3年の有効期限は関係ありません。)
毎月のANAアメリカン・エキスプレス・カードの利用金額が18万円であれば、1年で21,600マイル分のポイントが貯まり、これを7年間続けると、合計で151,200マイルになります。
15万マイルあれば、ニューヨークへのビジネスクラス特典航空券2人分に交換することができます(ローシーズン期間中)。
このようにポイントが無期限であるANAアメリカン・エキスプレス・カードを利用すれば、7年間かけて15万マイルを貯めて2人でニューヨークへビジネスクラス特典航空券で行くようなことが可能になります。
ANAアメリカン・エキスプレス・カードのポイントを無期限で貯めるにはコツがある
上記でANAアメリカン・エキスプレス・カードのポイントは無期限で貯められると説明しましたが、ANAアメリカン・エキスプレス・カードのポイントは、はじめから無期限ではなく基本的には翌々プログラム年度末日までの期限がついたポイントです。
ですからANAアメリカン・エキスプレス・カードのポイントを無期限にして貯めていくには、ちょっとしたコツが必要です。
そのコツとは、年間6,000円かかる「ポイント移行コース」に、3年間のうち、最後の1年だけ登録し、それを3年ごとに繰り返す方法です。
ANAアメリカン・エキスプレス・カードは、100円で1ポイント貯まり、その1ポイントをANAマイルの1マイルに交換できますが、ANAアメリカン・エキスプレス・カード入会後から何もしないと、そのポイントは3年後に失効してしまいます。
しかし3年目に6,000円の登録料を払って「ポイント移行コース」に登録すると、今まで貯めてきた全てのポイントが無期限になります。
そして4年目に「ポイント移行コース」に登録しなければ、今まで貯めてきた全てのポイントに、また3年間の有効期限が付くことになります。そして6年目にまた登録料を払って「ポイント移行コース」に登録すると、1~5年目までに貯めてきた全てのポイントが無期限になります。3年に1度「ポイント移行コース」に登録する、これを繰り返すことにより無期限でポイントを貯めていくことができます。
年間6,000円(税抜)の「ポイント移行コース」に3年に1度登録する必要がありますので、1年分の登録料は実質3分の1の2,000円が必要です。つまりANAアメリカン・エキスプレス・カード自体の年会費が7,000円ですので「ポイント移行コース」登録料(1年分)2,000円を合わせると、実質のANAアメリカン・エキスプレス・カード1年間の維持費は9,000円(税抜)となります。
例えば、1年間のANAアメリカン・エキスプレス・カード利用金額が200万円で、1年で20,000ポイント貯めていく場合、ポイントの「有効期限あり」→「有効期限なし」は以下のようになっていきます。
1年目 20,000 (20,000ポイントは、2年後に失効予定)
2年目 40,000 (20,000ポイントは、1年後に失効予定)(20,000ポイントは、2年後に失効予定)
3年目 60,000 この年に登録料を払って「ポイント移行コース」に入会する。結果、60,000ポイントの有効期限がリセットされて無期限ポイントになる
4年目 80,000 この年は登録料を払わずに「ポイント移行コース」に入会しない。結果またポイントに有効期限がつく
(80,000ポイントは2年後に失効予定)
5年目 100,000 (80,000ポイントは1年後に失効予定)(20,000ポイントは2年後に失効予定)
6年目 120,000 この年に登録料を払って「ポイント移行コース」に入会する。結果、120,000ポイントの有効期限がリセットされて無期限ポイントになる
7年目 140,000 この年は登録料を払わずに「ポイント移行コース」に入会しない。結果、またポイントに有効期限がつく
(140,000ポイントは2年後に失効予定)
8年目 160,000 (140,000ポイントは1年後に失効予定)(20,000ポイントは2年後に失効予定)
. .
この繰り返しです。
アメリカやヨーロッパへ、ビジネスクラスで行ってみたい人は、ANAアメリカン・エキスプレス・カードでANAマイルを実質無期限で貯めてみてはいかがでしょう。
ANAアメリカン・エキスプレス・カードのポイントを実質無期限にする手順について
ANAアメリカン・エキスプレス・カードのポイントを実質無期限にする具体的な手順は以下のとおりです。
①ANAアメリカン・エキスプレス・カードに入会する
②ANAアメリカン・エキスプレス・カードを決済利用し、ポイントを貯めていく
(この時点では、ポイントに3年間の有効期限があるので注意すること)
③ANAアメリカン・エキスプレス・カード入会後3年目に、登録料6,000円(税抜)を払って「ポイント移行コース」に入会する
(「ポイント移行コース」に登録することにより、今まで貯めてきた全てのポイントが無期限になる)
④ANAアメリカン・エキスプレス・カード入会後4年目は、登録料を払わず「ポイント移行コース」を解除する
(「ポイント移行コース」の登録解除により、今まで貯めてきた全てのポイントに3年間の有効期限が再び設定される)
(入会後6年目以降も、ポイントを継続して貯めていく場合、3年おきに、③、④を繰り返す
(「ポイント移行コース」の登録・解除を繰り返さずに、毎年登録を継続してもよい)
⑤ANAアメリカン・エキスプレス・カードの利用で十分なポイント数(7~15万ポイント程度)が貯まったら、一気にANAマイルへ交換する
⑥ANAアメリカン・エキスプレス・カードのポイントがANAマイルへ移行された後、ANAマイルを使って、ビジネスクラス・ファーストクラスの特典航空券を予約する
まとめ
ANAマイルの有効期限切れを防ぐための方法みてきました。ANAマイルには3年という有効期限があり、無計画に貯めたり使い方に失敗すると余ったマイルが期限切れになってしまいます。せっかく貯めたマイルを失効させてしまうのはもったいないです。
ANAマイルの期限を実質無期限にするため、ANAマイルに交換できるポイントを無期限に貯められ、ANAマイルへの移行ポイント数に制限がないANAカードを選んで利用しましょう。そしてANAマイルをたくさん貯めて、ビジネスクラスやファーストクラスの特典航空券に交換してください。
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