VISAプリペイドカードをはじめとして、各クレジットカード会社からプリペイドカードが発行されていますが、プリペイドカードとはどんなカードでしょうか。
「プリペイドカード」とは、現金の代わりに利用できるカードのことです。テレホンカードや図書カードと同じ仕組みで、カードを購入するときにお金を払います。払った金額分のお金がカードに入っていますので、カードに入っているお金が0円になるまで使えます。プリペイドカードはクレジットカードと違って、カード発行のための審査もなく、銀行口座がなくても作れますので、いろいろな理由からクレジットカードを作れない人でもかんたんに持つことができます。
VISAプリペイドカードを海外で使う利点について
海外での短期間の旅行ならば日本円を持っていれば十分と考える人もいるでしょう。けれども日本円を持っていても海外旅行では現地の通貨に両替しなければ使えません。日本円を現地の通貨に両替する場合、空港内の外貨両替所であれば両替の手数料やレートは適正ですが、街中やホテルなどで両替すると、両替の手数料は一定ではありません。両替手数料が割高であったり、両替のレートが悪い場合もよくあります。また国によっては40%もの両替手数料をとられ損をすることもあります。
海外旅行に慣れていれば、現金は必要最小限だけ持ち、キャッシュレスで買い物ができるようにクレジットカードをおもに利用する人も多いでしょう。海外旅行で、あらかじめ予算を決めて計画的にクレジットカードを使える人であればそれが一番安全で便利です。一方クレジットカードに頼り過ぎて、日本へ帰国してクレジットカードの請求書をみると、膨大な金額になっていたという話もよく聞きます。そういう人に是非使ってもらいたいのがVISAトラベルプリペイドカードです。
VISAトラベルプリペイドカードについて
VISAトラベルプリペイドカードとは、どんなプリペイドカードでしょうか。VISAトラベルプリペイドカードとは渡航前に日本国内で入金して、渡航後にキャッシュカードとして利用しATMから現地通貨を引き出したり、ショッピングやレストランなどでクレジットカードとして使えるカードです。VISAトラベルプリペイドカードの残高が少なくなったときには日本国内で再入金ができますし、インターネットバンキングの利用で海外からの再入金もできます。ただしVISAトラベルプリペイドカードが使用できるのは海外のみです。海外専用のプリペイドカードと考えればわかりやすいでしょう。現在、このトラベルプリペイドカードはVISAをはじめとして、各クレジットカード会社から発行されていて、利用者が増加しています。
トラベルプリペイドカードは、パスポートなど本人確認ができるものがあれば誰でも利用できます。また各クレジットカード会社のサービスカウンターまで出向けば即日発行してもらえますし、またトラベルプリペイドカードはインターネットから申し込めば発行までに数日間かかるのみです。トラベラーズチェックがなくなった現在では、トラベルプリペイドカードは、もしも盗難にあっても自分でインターネットの専用サイトから利用の停止ができること、トラベルプリペイドカードの発行会社にすぐに連絡をすれば不正使用を防ぐことができること、またカード1枚で済むという手軽さが、初めての海外旅行や家族での海外旅行を計画している人に好評のようです。
VISAトラベルプリペイドカードのメリットとデメリットについて
海外旅行で利用するのに十分に役立ちそうなVISAトラベルプリペイドカードですが、もう少し具体的に、どんなメリットやデメリットがあるのかみていきましょう。
VISAトラベルプリペイドカードのメリット
・大金を持ち歩く必要がないので安心できる。
・もし盗難にあっても、銀行口座にリンクしていない。暗証番号でロックされている。また無制限に引き出すことができないので被害が少ない。
・海外留学中の子どもへの送金、または長期滞在の生活費を送る手段として利用できる。
・手数料が4~5.5%と割安になっている。
・口座開設の必要がなく、海外のATMから現地通貨を引き出すことができる。
・追加入金がかんたんにできる。
VISAトラベルプリペイドカードのデメリット
・ATMでの1回の引き出し限度額、買い物時の加盟店利用の上限金額が決まっているので、大きな買い物はできない(限度額はカードの種類によって異なる)。
・1年間に追加で入金することのできる金額に制限がある。
・1日に引き出すことのできる金額に制限がある。
・1日に加盟店での支払いに使える金額に制限がある。
・本人以外の人が入金する場合には、前もって委任状が必要なこともある。
VISAトラベルプリペイドカードには限度額や一回に使える金額などに制限が多いですが、短期間の海外旅行であれば十分かと思います。海外旅行では何かと散財しがちですので、クレジットカードを利用するよりも限度額が決まっているVISAトラベルプリペイドカードのほうが、何かと安心かもしれないですね。
プリペイドカードとデビットカードの違いについて
プリペイドカードとともによく耳にするのが「デビットカード」ですが、プリペイドカードとデビットカードは何が違うのでしょうか。
かんたんにいえば、「プリペイドカード」と比較して「デビットカード」のほうが、よりクレジットカードに近い仕組みになっているということです。「プリペイドカード」と違い「デビットカード」はカードを使う前にお金を払うわけではありません。「デビットカード」はカードを利用すると、即座に利用者の登録銀行口座から利用した分のお金が引き落とされるという仕組みです。ですからデビットカードを使うには銀行口座の開設をして、デビットカードの利用分の支払いができるようにその開設した銀行口座を登録しておかなければいけません。ですから「プリペイドカード」は「前払い」、「デビットカード」は「後払い」という違いがあります。
VISAトラベルプリペイドカードの種類について
Visa TravelMoney“Gonna”(ビザトラベルマネー“ゴナ”)
発行会社ジャックス
インターネットでいつでも外貨へ両替できます。また為替レートを固定できるので、レートを気にせずに買い物ができます。
英・米ドル・ユーロ・豪ドル・英ポンドの5通貨を一枚のプリペイドカードで保有することができ、会員専用サイトから外貨への両替が可能です。しかも空港の両替所や銀行と比較するとレートが低いのでお得です。渡航先でショッピングの際、”ゴナ”でのクレジットカード払いもできますし、ATMから必要な分だけ現地通貨を引き出しことができます。帰国後に使わなかったチャージ分を利用することもできます。
Visa TravelMoney“Gonna”(ビザトラベルマネー“ゴナ”)は世界200以上の国と地域のVisa加盟店での買い物、世界210万台以上の「Visa」「Plus」のロゴマークのあるATMで現地通貨を引き出すことができるプリペイドカードです。
MoneyT Global(マネーティー グローバル)
株式会社ジェイティービー
旅行のプロ、JTBの世界共通キャッシュカードです。海外留学・業務渡航・観光に安心・便利なプリペイドカードです。海外旅行中のトラブルには24時間コールセンターとJTB海外トラベルデスクが日本語でサポートしてくれます。また為替レートもお得になっています。
NEO MONEY(ネオマネー)
株式会社クレディセゾン
入会金・年会費永年無料。海外旅行・留学・出張に欠かせない外貨ですが、日本で日本円をカードに入金するだけで世界各地で現地通貨を引き出すことができます。
いつでも残高・利用明細の照会ができますし、セゾンカウンターなら即日発行にも対応しています。使い残したチャージ分は、帰国後に国内ショッピングにも使えます。
海外プリペイドカード GAICA(ガイカ)
株式会社アプラス
旅行も出張も留学も、この一枚で世界中どこででもカバーできる設定になっています。GAICAにチャージすることで、世界200以上の国と地域の現地ATMから現地通貨を引出すことができます。ですから海外渡航時の両替が不要ですので混雑することの多い両替所に並ぶ必要がありません。Visaマークのある海外のお店で、カードショッピングそすることができます。
以上、VISAプリペイドカードで海外利用専用のプリペイドカードをみてきました。海外でのクレジットカードの利用に不安のある方は、VISAプリペイドカードを利用してみましょう。デビットカードも同じように使えますが、銀行口座が必要ないVISAプリペイドカードの方がさらに、手軽に利用できると思います。
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