イオンカードはイオン系列店での買い物でたくさんポイントが貯まるお得なクレジットカードです。このイオンカードの決済利用で貯まったときめきポイントを商品券に交換するのは本当におトクでしょうか。今回はイオンカードのポイントを商品券に交換する場合におトクかどうかみていきます。またイオンカード自体がおトクかどうかも考えてみたいと思います。
イオンカードのポイントサービスについて
日常の買い物にイオン系列のお店を利用している人にとって便利でお得なのがイオンカードです。イオンカードを利用するとイオンなどでの買い物でポイントが貯まりやすいのはもちろん、毎月特定の日に割引サービスやポイントアップキャンペーンがあり、他のクレジットカードにはないメリットがたくさんあります。
イオンカードの利用でお得になる日は以下のとおりです。
・お客さま感謝デー:毎月20日・30日に商品代金が5%割引(イオン系列店)
・お客さまわくわくデー:毎月5日・15日・25日にポイントが2倍(イオン系列店)
・ときめきWポイントデー:毎月10日にポイントが2倍に(イオン系列店以外も対象)
・G.G感謝デー:毎月15日に商品代金が5%割引に(55歳以上限定、イオン系列店)
イオンでは毎月5日ごとに割引やポイント2倍といったサービスがありますので、毎日のようにイオンを利用している人は、お得感があるでしょう。
では実際のところイオンカードはどの程度お得なのか、ポイント還元率でみていきましょう。
イオンカードは本当におトクか
イオンカードには一般カードとゴールドカードがあります。ここでは一般のイオンカードで考えてみます。
①イオンカードの決済利用200円で1ポイント(ときめきポイント)を獲得できます。このときめきは1,000ポイントから1,000円分のWAONポイント等に交換できるので、通常はポイント還元率は0.5%になります。
②また月に4日(毎月5日・15日・25日はイオン系列店、10日はどこでも)「お客さまわくわくデー」と「ときめきWポイントデー」にはポイントが2倍になりますので、このときはポイント還元率は1%です。
イオンカードのポイント還元率は0.5%(通常)~1%(月に4日)と、特別にポイントがたくさん獲得できるとはいえませんが、年会費無料のクレジットカードとしては平均的なものです。
③月に2日(55歳以上なら3日)、5%割引になる「お客さま感謝デー」(毎月20日・30日)と「G.G感謝デー」(毎月15日)があります。
この割引をポイント還元率で考えると、100円の商品が95円で購入できるので、まず還元率は5%です。さらにイオンカードで支払いをする金額に対して還元率0.5%でポイントが貯まりますので、合計するとポイント還元率は5.5%ということになります。
イオンカードの通常の利用時のポイント還元率(0.5%)からすれば11倍という計算です。
ですからイオンカードを使うのであれば、ポイントが2倍になる日よりも、5%割引の日に利用した方が、断然お得だということです。
ときめきポイントを商品券に交換するのはおトクか
イオンカードは月に4日あるポイント2倍の日を狙って買い物をすれば、効率よくポイントを貯めることができます。ではイオンカードの利用で貯めたポイントはどう使えばよいでしょうか。
イオンカードで貯めたポイントは指定の商品との交換、または他のポイントプログラムに移行する、その他商品券や金券と交換することができます。
イオンカードの「ときめきポイント」から移行・交換できるものの例をあげてみましょう。
・WAONポイント:1,000ポイント→1,000円相当
・JALマイル:1,000ポイント → 500マイル
・ドコモポイント:1,000ポイント→1,000ポイント
・ベネッセポイント:1,000ポイント→1,000ポイント
・Suicaへのチャージ:1,000ポイント→1,000円分
・JCBギフトカード :1,000ポイント→1,000円分(交換手数料250ポイント)
・イオン商品券 :1,000ポイント→1,000円分(交換手数料250ポイント)
・イオンシネマ :3,000ポイント→ペア映画鑑賞券
・ワタミグループお食事券1,000ポイント→1,000円相当
以上のようにイオンカードの「ときめきポイント」はさまざまなものに移行・交換できます。しかし、他のクレジットカードのポイントに比べると自由に使えないといった印象があります。例えば、JALのマイルやドコモポイントといった、利用する人が限られてしまうようなものが多いです。
比較的自由に使えそうなものとしては、WAONポイントがおすすめです。しかしWAONポイントもWAON提携店でしか利用できませんし、WAONを利用していない人にとっては交換先として当てはまりません。
そう考えて、だれでも利用することができそうなのが、「JCBギフトカード」です。全国のJCB提携店100万店以上で利用できますし、ギフトカードであれば、自分で使わなくても家族や友人にプレゼントするということもできます。
しかし、ここで注意しなければいけない点は、JCBギフトカードなどの商品券の場合、交換一回に対して手数料250ポイントが必要ということです。ポイント交換時に手数料が必要であるということは、ポイント還元率で考えると、結果的に通常利用で0.5%未満、「お客さまわくわくデー」などで2倍になった時でも1%未満という還元率になってしまうということです。ですから、イオンカードで付与されたポイントを商品券に交換することは少しもったいないかもしれません。
そうなってくると、「イオンカードは本当におトクなクレジットカードか?」という疑問が生じます。
月に2~3日開催される5%割引の日は非常におトクですが、それ以外の日は他のクレジットカードを利用したほうがよいかもしれません。
イオンカード以外の高還元率のクレジットカードについて
オリコカードザポイント
「オリコカードザポイント」は年会費が無料でとにかくポイントが貯まりやすいということで人気があります。
オリコカードザポイントのポイントプログラム
・通常利用100円=1オリコポイント獲得(ポイント還元率1%)
・オリコモール利用:100円=2ポイント~最大16.5ポイント獲得(ポイント還元率2%~最大16.5%)
オリコカード会員専用サイトのオリコモールを経由して、普段利用しているショッピングモールで買い物をすると、通常よりも多くポイントが獲得できます。
オリコカードザポイントのおすすめの点は、通常利用時でもポイント還元率が高いというところです。
イオン店舗で利用した場合、イオンカードとオリコカードザポイントのポイントの貯まり方を比較してみます。
オリコカードザポイントは通常利用時でイオンカードの2倍の還元率ですので、イオンで買い物をすると「毎日がお客さまわくわくデー」と同じポイント還元率です。
「5日、15日、25日を忘れないようにスマートフォンのリマインダー設定」をしたり、「ポイント2倍の日だから買いだめして重い荷物を運ぶ」といった必要もありません。
しかし、オリコカードザポイントの利用で付与されるポイントも、ポイント還元率5.5%になる「お客さま感謝デー」と「G.G感謝デー」には敵いません。もしクレジットカードを2枚持つとすれば、イオンカードは5%割引きになる「お客さま感謝デー」と「G.G感謝デー」専用のクレジットカードにして、それ以外はオリコカードザポイントを使うという方法が一番でしょう。
しかし実際に2枚のクレジットカードを使い分けるのが面倒な人もいるでしょう。
またイオンで5%割引になるのは月に2日(55歳以上であれば3日)しかありませんので、クレジットカードを1枚だけにするのであれば、いつでもポイント還元率が1%のオリコカードザポイントをイオン用のクレジットカードにするという方法もあります。
まとめ
今回はイオンカードで貯めたときめきポイントを商品券に交換するのはおトクかどうか考えてみました。JCBギフトカードなどは誰でもどこでも利用できますが、交換に手数料として250ポイント必要ですので、あまりおトクとはいえないでしょう。ときめきポイントを他社のポイントプログラムに交換するのであればWAONポイントが一番使い勝手が良いように思います。
またイオンカードと他の年会費無料のクレジットカードを比較してみました。イオン系列店でクレジットカードを使うなら「イオンカードが一番お得に決まってる」とほとんどの人が考えると思います。しかし、クレジットカードにもいろいろあり、特にポイント還元率が高いクレジットカードと比較してみるとイオンカードが一番良いとは限らないようです。
イオンでポイントサービスデイを気にすることなく、毎日多くのポイントを貯めたいのであれば、オリコカードザポイントをおすすめします。
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