クレジットカードのセキュリティーコードはVISAカードの場合、どこにあるのでしょうか。
またそもそも、クレジットカードのセキュリティーコードとは何なのでしょうか。
インターネット通販などでクレジットカードを利用する際や、楽天Edyなどの電子マネーのチャージをクレジットカードでしようとした際には「セキュリティコードの入力」を求められることがあります。
普段クレジットカードを利用するときに、セキュリティーコードを意識することはありません。ですから、初めてセキュリティーコードの入力を求められた時には、少々面食らってしまうかもしれません。
今回はクレジットカードのセキュリティコードについて詳しくみていきましょう。
クレジットカードのセキュリティコード表示について
VISAカードの場合
クレジットカードのセキュリティーコードは、国際ブランドがVISAの場合には、裏面の右端3桁の数字がセキュリティコードになります。
その他のクレジットカードの場合
クレジットカードのセキュリティコードの位置さえ分かってしまえば戸惑うことはありません。クレジットカードのセキュリティーコードは通常、クレジットカード裏面のサイン欄上部に記載されている数字の1番右の3桁の数字を指します。
例えば参考例のように「1234 567」と記載されていれば「567」の部分がセキュリティーコードです。クレジットカード会社によってはカードの裏面にも16桁のクレジットカード番号を印字していることもありますが、その場合でもセキュリティーコードは1番右端の3桁の数字になります。
クレジットカードのセキュリティコードの表示例
以下、自分が所有しているクレジットカードの範疇でセキュリティコードを確認してみました。クレジットカードの発行時期などによっても表示は変わっているかもしれませんが、参考にしてみて下さい。
クレジットカード名 | セキュリティコードの位置 |
---|---|
楽天カード、Tカード、ニコスカード、JCBカード等 | 裏面サイン欄の右上に7桁の数字があり、その右端3桁の数字がセキュリティコード。7桁の数字は4桁と3桁に分けて記載されているので、3桁の方と覚えればよい。 |
オリコカード | クレジットカード裏面サイン欄の右上に3桁のセキュリティコードのみが記載されている。 |
クレジットカードのセキュリティコードの表示の違い:国際ブランド別
以下、国際ブランドごとのセキュリティコードの名称と桁数を表にしてみました。
各クレジットカード会社毎に、さまざま用語でクレジットカードのセキュリティコードについて説明していますが、どこのネットショップや通販サイトでも以下のような呼称は使わずに「セキュリティコード」という呼び方でほぼ統一されています。
国際ブランド名 | 呼称 | セキュリティコードの概要 |
---|---|---|
VISA
(ビザ) |
CVV2 | CVV2はCard Verification Valueの略。VISAブランドのクレジットカードは裏面の右端3桁の数字がセキュリティコード |
MasterCard
(マスターカード) |
CVC2 | CVC2はCard Validation Codeの略。マスターカードブランドのクレジットカードは裏面の右端3桁の数字がセキュリティコード |
JCB
(ジェーシービー) |
特になし | JCBブランドのクレジットカードは裏面の右端3桁の数字がセキュリティコード |
AmericanExpress
(アメリカン・エキスプレス) |
CID | CIDはCard Identification Numberの略。アメリカン・エキスプレスブランドのクレジットカードは表面の右端4桁の数字がセキュリティコード |
Dinners club
(ダイナースクラブ) |
特になし | ダイナースクラブブランドのクレジットカードは裏面の右端3桁の数字がセキュリティコード |
クレジットカードのセキュリティコードについて
セキュリティーコードは何のためにあるか
クレジットカードのセキュリティコードは何のためにあるのでしょうか。クレジットカードのセキュリティーコードはインターネット上で安全にクレジットカードを利用するためにあります。インターネット通販やテレビショッピングなどでのクレジットカードの不正利用が増えたことを背景に、1997年にマスターカード、2001年にVISAカードがセキュリティーコードを導入しました。インターネットでのクレジットカード利用の普及とともに導入されたセキュリティコードの歴史は、まだそれほど長くはありません。
セキュリティコードのしくみ
クレジットカードのセキュリティコードはクレジットカード自体に記載されているだけで、磁気ストライプやICチップには記録されていません。これがクレジットカードのセキュリティコードのセキュリティの基本です。データ化されていないので、スキミングなどの犯罪でセキュリティコードが盗まれることがないというところに強みがあります。
また、セキュリティーコードはクレジットカード本体が手元になければ確認のしようがない番号だということもあります。万一、データが流出して第三者にクレジットカード番号やクレジットカードの有効期限などを知られたとしても、セキュリティコードがわからなければそのクレジットカードを悪用することはできません。そのセキュリティーコードの性質を利用して、インターネット通販での利用時やクレジットカード情報の変更時に、他者によるクレジットカードの不正利用を防止するためのしくみとして使われています。
セキュリティーコードの問題点について
とはいえ、クレジットカードにはセキュリティコードがあるのでクレジットカードの不正利用がなくなるのか、といえば必ずしもそうともいえなようです。例えばネット上に入力した情報を盗み取るフィッシング詐欺では、入力したセキュリティコード番号が流出する可能性もありますので、万能とは言えません。
またネットショッピングでは、このセキュリティコードがなくてもクレジットカード番号とクレジットカードの有効期限だけで買い物ができる場合がまだまだ多いです(楽天市場などの最大手通販サイトでもセキュリティーコードが不要な場合がある)。
ネットショップで買い物する都度セキュリティコードを入力しなければならないとなると、クレジットカード利用者にとっては手間がかかりますしそもそもセキュリティコードの意味が分からず購入をやめてしまうこともあるかもしれません。そうなると販売する側の企業にとっては売上の減少に繋がることにもなりかねません。そのために、あえてクレジットカードのセキュリティコードを入力させないという場合もあるようです。
「3Dセキュア」もうひとつのセキュリティのしくみについて
「3Dセキュア」とは世界標準の本人認証のしくみです。
スキミング被害やなりすまし被害を防ぐためのしくみとして、クレジットカードにはセキュリティコードの他にも「3Dセキュア」というセキュリティーがあります。
3Dセキュアは、VISAインターナショナルが開発したセキュリティーで、インターネット上でクレジットカード決済をより安全に行うための本人認証のしくみです。現在では「VISA」「MasterCard」「JCB」「アメリカン・エキスプレス」が採用しており、世界標準の本人認証方法といわれています。
「3Dセキュア」利用方法
「3Dセキュア」の利用法は、クレジットカード所有者本人があらかじめクレジットカード会社にパスワードを登録しておき、ネットショッピングなどの際にそのパスワードを入力して認証を行うというものです。セキュリティコードと違いクレジットカード自体にパスワードは書かれておらず、磁気ストライプやICチップにも記録されていません。パスワードは本人以外に知られることがありませんので、クレジッカードの不正利用防止に有効です。
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