VISA、Master、JCBなどの国際ブランドを変更することはできるのでしょうか。
今回はVISAからMasterへ変更するなど、クレジットカードの国際ブランドを切替えたい場合の対処法についてみていきましょう。
例えば「VISAを選んでクレジットカードを発行したけれど、Masterに変更したい」という場合には、クレジットカードの国際ブランドは変更することができるのでしょうか。
結論からいえば、VISAからMasterへ変更は可能です。ただし変更の手順は、発行元の各クレジットカード会社によって違いがあります。
変更手順の違いを踏まえた上で、今回は国際ブランドの切替え、変更方法についてみていきましょう。
国際ブランド変更・切り替えについて
国際ブランドの変更
前述の通り、VISAからMasterへクレジットカードの国際ブランドを変更することは可能です。
ただし、レジットカードの国際ブランドを変更するのはかなり面倒なことでもあります。なぜなら、国際ブランドを変更すると、クレジットカード番号自体も変更されてしまうからです。
国際ブランドを変更するとクレジットカード番号も変更になる
例えばクレジットカード番号が変更になると、携帯電話や電気料金などの支払い変更もする必要があります。楽天市場やAmazonにも登録していればそのクレジットカード番号も変更しておかなければなりません。また場合によっては国民年金や水道料金など、紙の用紙に記入して変更届を出さなくてはいけない場合もあるでしょう。
そのため「国際ブランドだけ変更できる」とかんたんに思っていると、思わぬ手間やトラブルが発生しますので要注意です。クレジットカード利用者からすればVISAやMasterなど、国際ブランドはカンタンに変更できそうですが、実際には新しく別のクレジットカードを作ったほうが手間がかからないかもしれません。
ただVISAからMasterへ変更すること自体は可能ですので、注意点を確認していきましょう。
当該クレジットカードによっては変更不可
国際ブランドを変更したいクレジットカードが対応している国際ブランドの範囲内で、変更することができます。
例えば、楽天カードの国際ブランドはVISA、MasterCard、JCBから選択可能ですが、エポスカードはVISAしか選ぶことができません。
ですからエポスカードの場合は、国際ブランドの選択肢がVISA以外にありませんので、変更することはできません。
国際ブランド変更には審査がある
クレジットカードの国際ブランドを変更しようとすると、クレジットカード会社ではクレジットカード入会審査に準ずる程度の審査を行うこともあります。
これはVISAカードやマスターカード、JCBカードではそれぞれ入会基準が異なっているためです。もしかするとそのクレジットカード審査に通過できず、持っているクレジットカードが没収される、という可能性すらありますので、自分の信用力(職業や年収、クレジットカードの利用履歴など)に自信がないのであれば国際ブランドの変更はしないほうが無難でしょう。
国際ブランドの変更申込は簡単
おなクレジットカードの国際ブランド変更を申し込むこと自体は非常に簡単です。クレジットカード裏面に記載されている問い合わせ先に連絡をし「国際ブランドを変更したい」と伝えれば後は先方で処理してくれます。
ただしクレジットカード会社によっては国際ブランド変更自体を受け付けてくれない場合や、VISAやMaster、JCBなどの国際ブランドを変更していないケースもあります。これらはクレジットカード会社によって異なりますので、国際ブランドを変更する方法についての詳細は各クレジットカード会社に問い合わせをして下さい。
クレジットカード会社によって国際ブランドの変更方法は違う
VISAからMasterへ変更など、国際ブランドを変更するには、クレジットカード会社によってその方法が違います。
1.クレジットカード会社に連絡し、国際ブランドの変更(切替え)申請をする
この場合は「国際ブランドの切替え」として対応されますので、新たにクレジットカード審査はありません。
ただし国際ブランドの変更に伴いクレジットカード番号も変わりますので、公共料金の支払いにクレジットカードを登録している場合は、再度口座引き落としの手続きが必要になります。
2.変更したいクレジットカードを解約し、別の国際ブランドを選択の上、再度クレジットカードの申し込みをする
この場合は一旦クレジットカードを解約し、再度別のクレジットカードを申し込む必要があります。もちろんクレジットカード審査も再度行われます。
一度クレジットカード審査に通過しているとはいえ、審査が省略されたり優遇されることはありません。
なお「VISAからMasterへ変更するためにクレジットカードを再申込みしたが、クレジットカード審査を通過できず、意図せずにクレジットカードを失ってしまった」というケースも考えられますので、クレジットカード解約時には注意が必要です。
国際ブランドの変更・切り替え/カード会社毎の比較
大手クレジットカード会社を中心に、国際ブランドの変更・切替えに関する方針を比較してみました。
以下の3種類に分けて、まとめています。
・再発行の扱いで国際ブランドの切替えが可能
・一旦クレジットカードを解約し、新規申込によって国際ブランドを選び直す必要がある
・国際ブランドの変更自体が不可能
再発行による切替え | 三菱UFJニコス | ライフカード | セディナ |
---|---|---|---|
JACCS | イオンカード | 東急カード | |
解約&再申込み | 楽天カード | 三井住友カード | セゾン |
ポケットカード | ビューカード | ||
変更不可 | JCB | アメリカンエキスプレス | ダイナースクラブ |
エポスカード | アコム |
※なお国際ブランドの変更可能なクレジットカード会社から発行されたクレジットカードでも、クレジットカードによっては変更できない場合もありますので、詳細は各クレジットカード会社へ確認してください。
国際ブランドによって何が違うのか
ではクレジットカードの国際ブランドよって何が違うのでしょうか。
実はVISAやMasterなど、どの国際ブランドを選ぶかによって受けられるサービスが違ってきます。
例えば、
VISA:海外での利便性が高い、旅行サービスが充実、加盟店数が多い
MasterCard:海外、特にヨーロッパ圏での利便性が高い
JCB:国内・東南アジアでの利便性が高い、ディズニー特典が多い
など、各国際ブランドごとに特徴があります。
ですからクレジットカードを新規に申込む際には、慎重に国際ブランドを選びましょう。
VISAからMasterへ変更するなど、後から国産ブランドを変更するとなると、クレジットカードの再発行の申請や解約・新規申込など、非常に手間がかかります。
そのような手間をかけないためにも、あらかじめ各国際ブランドごとの特徴を知っておくとよいでしょう。
まとめ
VISAからMasterへ変更する、など国際ブランドの変更についてみてきました。
クレジットカードの利用者側であれば「国際ブランドの変更など申請すればすぐにできるだろう」と思ってしまうかもしれませんが、実際のところ国際ブランドの変更はいろいろとハードルが高いものですので、よほどの理由がない限りは変更しないほうがおすすめです。新しいクレジットカードを作ってしまったほうが簡単かもしれません。一時的にクレジットカードを複数枚持つことにはなりますが、新しくクレジットカードを所持しすれば固定費や税金、公共料金の支払い変更をする必要性ありませんので、トラブルを未然に防ぐことになります。
以上、VISAからMasterへ変更する場合の方法・注意点のまとめでした。
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