カードローンの審査基準について
カードローンは急な出費が重なったときなどには頼りになりますが、いざ必要なときにお金を借りることができないのであれば意味がありません。今回はカードローンを契約する上で覚えておきたいカードローンの審査基準についてみていきましょう。また即日借入可能なカードローンも合わせて紹介しますので、今後カードローンの利用を考えている方はぜひ参考にしてください。
1.カードローンとは
ローンには大きく分けて目的別ローンとフリーローンの2つがあります。目的別ローンとは、住宅ローンや自動車ローン、あるいは教育ローンなど利用目的が限定された融資について用いられるローンです。これに対してフリーローンは利用目的が限定されていません。このフリーローンの中でも、カードを利用して融資を受けるタイプのローンをカードローンと呼びます。
カードローンは設定された限度額内であれば何度でも利用することができ、事前に契約したカードを利用するため窓口へ出向く必要がないなど、非常に利便性が高いローンです。
またカードローンを扱う金融会社には大きく分けて、銀行と消費者金融があります。銀行のカードローンも消費者金融のカードローンも基本的な利用方法や返済方法については特に違いはありません。またカードローンは取り扱う金融会社や商品にもよりますが、フリーターや専業主婦でも一定の条件を満たしていれば申込可能など、目的別ローンと比べると審査基準も若干ゆるい傾向にあります。
カードローンとキャッシングの違いについて
カードローンとキャッシングは、どちらも個人向けの無担保融資です。よってカードローンとキャッシングはしばしば混同されますが、両者には一応線引きがあります。キャッシングはもともとクレジットカードに付帯するサービスで、おもな目的はショッピング利用でした。ですからキャッシングはほとんどが1万円から50万円程度の少額融資であり、返済方法も一括払いが基本です。これに対してカードローンは数十万円から数百万円、商品によっては1000万円が限度額となっているものもありキャッシングと比べると高額融資が可能です。返済方法もリボルビング返済方式がほとんどで、キャッシングとカードローンの違いはその支払い方法の違いであるといえば分かりやすいと思います。
けれども現在では、キャッシングという名称でも分割返済ができたり、逆にカードローンであっても返済方法を一括払い(繰り上げ返済)に変更することができたりなど、カードローンとキャッシングに明確な差はほとんどなくなってきました。またお金を借りることそれ自体をキャッシングと呼ぶこともありますので、カードローンとキャッシングを意識して区別することに意味はないでしょう。
2.カードローンの審査基準について
実際にカードローンを契約するためには各金融業者で定められているカードローンの審査基準を満たす必要があります。審査基準は基本的に銀行系カードローンでも消費者金融系カードローンでも同様で、おもに「属性」と「個人信用情報」が重視されます。
【属性】
属性とは、年齢や勤務先、また収入などの個人情報のことで、この属性に安定性が認められればカードローン審査も有利になるといえます。ここでいう安定性とは、必ずしも年収が多いなどといった単純な情報ではなく、その年収が継続して得られている収入かどうかなどが審査されます。例えば個人事業主であれば、ある年は1000万円を超える年収があったとしても、これが翌年も継続するかどうかは分かりません。これに対して会社に所属するサラリーマンであれば、数年で収入が激減する可能性は比較的低いといえるでしょう。ですから収入の安定性といえばサラリーマンの方が安定性が高いといえます。安定した収入は継続支払能力に直結しますので、カードローンの審査では重要なポイントです。
【個人信用情報】
個人信用情報とは、信用情報機関に登録されている情報のことです。カードローン審査において金融業者から確認される個人信用情報の項目は以下の4つです。
・直近(6か月間)の他社カードローンへの申し込み状況
・他者借入情報
・過去2年間の返済履歴
・返済事故の有無
カードローン審査落ちの理由について
前述の個人使用情報のうち、返済事故がある場合は基本的にカードローンの審査には通過できません。返済事故とは、以下の3つのことを指します。
・返済日より61日以上又は3か月以上の支払遅延が有るもの、又は有ったもの
・返済が出来なくなり、保証契約における保証履行が行われたもの
・裁判所が破産を宣告したもの(破産手続き開始の決定がされたもの)
上記の3点に該当しない場合でも、カードローンおよびその他のローン返済履歴や他の金融業者への申し込み状況、他の金融業者への借入情報などはいずれもカードローン審査に大きな比重を占めるので気をつけなければいけません。
例えば数社のカードローンに申し込みをして審査通過できなかった場合、その情報は6か月以内であれば次のカードローン審査でも審査基準として使われます。つまり他社のカードローン審査で審査通過できないのは相応の理由があると判断され、それ以外のカードローン審査も通過できないことになります。
カードローンの審査に通過するために
上述の内容からカードローン審査に通るためにしなければいけないことは以下の3つです。
・カードローンの限度額を低くして申し込む(必要以上の額を設定しない)
・勤務先などの情報は正確に記入する
・同時期に複数のカードローンに申し込まない
「カードローンの限度額を低くして申し込む」ことは属性や個人信用情報に関係なく、カードローン審査通過するためには大切なことです。限度額の高い低いは審査難易度に結びついていますので、もし限度額をどんなに低く設定してもカードローン審査に通過できないのであれば、そもそもカードローン契約をあきらめた方が良いともいえます。また審査通過してカードを作ることさえできれば、その後限度額の増額を申し込むこともできますので、ひとまずカードローンの審査落ちを防ぐために低い限度額で申し込むというのもひとつの手です。
「勤務先などの情報は正確に記入する」も当たり前のことですが、これが記入漏れ・記入間違いがあることも多いです。勤務先の有無が確認できるかどうかはカードローン審査では返済能力のがあるかどうかとほぼ同じ意味を持ちます。ですから勤務先が確認できない時点でカードローン審査は通過できません。記入漏れ・記入間違いによるカードローンの審査落ちだけは避けましょう。
「同時期に複数のカードローンに申し込まない」は「個人信用情報」で書いた通りです。少なくとも直近6ヶ月間は他社へのカードローンの申込内容が管理されていますので、新たにカードローンの申し込みはやめましょう。逆に言うと6ヶ月間を過ぎてしまえば新たにカードローンを申し込んでも問題はありません。この情報保持期間はその他ローンの返済履歴なども同様で、もしも返済に遅滞延滞などがある場合は情報の保持期間が経過してから申し込むと良いでしょう。
3.カードローンを即日に借りるには
カードローンを即日契約したい場合には、銀行系カードローンではなく、自動契約機による契約ができる消費者金融のカードローンを利用しましょう。自動契約機は営業時間が長く、審査落ちのリスクもかなり低くなっています。銀行系カードローンと比べると金利は高くなりますが、借りるお金が高額でなければ金利の影響は少ないです。
仮に10万円の融資を、金利14.5%と18%で契約し、それぞれ月当たり1万円で返済した場合を計算してみましょう。
(金利14.5%の場合)
10万円×14.5%÷365×300日(10か月)=1万1918円
(金利18%の場合)
10万円×18.0%÷365×300日=1万4795円
その返済金額の差はおよそ3000円弱になります。実際は元金割合や返済期間の違いで金額は変わりますが、いずれにせよ即日でお金を借りられることを考えれば大きな負担ではないでしょう。ただし、カードローンはリボルビング返済方式で、これは融資額が高額になるほど、また返済期間が長期になるほど支払利息が高額になるように設定されています。カードローンで高額の借り入れを検討している方は、必ずご自分で返済計画を立て、返済金額の総合計を計算してみましょう。
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