今回は学生さんのETCカードの作り方についてみていきましょう。
ETCカードについて
ETCカードとは
ETCカードとは自動車に設置したETC車載器という機械に差し込んで利用するカードで、主に高速道路など有料道路の料金精算に利用できるカードです。一部の駐車場では駐車料金精算に使えるようですが、まだ普及していませんので、実際に利用できるのは有料道路の料金の精算になります。
ETCカードは高速道路の利用に便利
大学生になればサークルやクラスの仲間とドライブに出掛ける機会もあるでしょうし、高速道路を利用する機会もあるでしょう。その際にETCカードを持っていれば待ち時間なく高速道路に入ることができますし、料金所で車を止めることなく料金の支払いができます。
高速道路の料金所では現金での精算もできますが、ETCカードで高速道路の料金を精算すると現金精算にはない料金割引が適用されますので、便利なうえに大変お得です。しかもその料金割引は数%程度ではなく、数十%も割引されますので高速道路の利用料金はETCカードで精算するのが現在では一般的になってきました。
ETCカードは自分の車でなくても使える
学生のうちから自分の自動車を所有しているという人は少数派ではないかと思いますが、ETCカードは自分の自動車でなくても利用することができます。親の自動車であったり、友人の自動車やレンタカー、カーシェアでも利用することができます。ただし自分のETCカードを他人に貸与することはできません。
また自分の自動車でなくても利用できるということは、紛失や盗難等で第三者の手に渡ってしまった場合に不正使用される可能性があるということですので注意が必要です。
ETCカードの作り方について
基本的にETCカードはETCカード単独での発行はできません。
ETCカードはクレジットカードの追加カード(クレジットカードに紐付された子カード)として発行されます。ですからETCカードを作りたい場合は、クレジットカードの申し込みと同時にETCカードを申し込むということです。
※初めにクレジットカードを申し込んで、クレジットカードが送付された後に、必要になった時点でETCカードを申し込むこともできます。
※今現在クレジットカードを所持していれば、そのクレジットカードでETCカードを作ることもできます。インターネットからクレジットカード会社のHPでETCカード発行の手続ができますし、クレジットカード会社へ電話しても手続きすることができます。
ETCカードを作る際の注意点
ETCカードはクレジットカードの追加カードとして作成可能なカードですので、ETCカードそのものには特別な特典はほとんどありません。つまりETCカードそのものを比較してもほどんど違いがないということです。ですからETCカードを作る際には、親カードであるクレジットカードの特徴や特典をよく見比べてどのクレジットカードを選ぶのか決めることが大切です。
ETCカードそのものには特別な特長がないといいましたが、ETCカードの中には年会費や発行手数料が必要なカードもありますので、その点は注意しましょう。年会費や発行手数料が必要なETCカードは少ないですが、人気のあるクレジットカードのETCカードでも年会費が必要なことがありますので、選ぶ際には注意しましょう。
※「楽天カード」のETCカードには年会費が必要
学生のETCカードの作り方について
次に学生さんのクレジットカードとETCカードの作り方についてみていきましょう。
学生さんがクレジットカードとETCカードを申し込む場合、どんなクレジットカードを選ぶか選択肢には「学生向けに発行しているクレジットカード(学生専用カード)」か「一般向けクレジットカードの中で学生の申し込みも受け付けているクレジットカード」のどちらかがあります。
インターネットからクレジットカードおよびETCカードを申し込む場合、自分が加入したいETCカードを発行しているクレジットカード会社のHPへアクセスし、個人情報をはじめとするクレジットカードの申し込みに必要な事項を入力し、ETCカードの同時申し込みにチェックを入れます。
ほとんどのクレジットカードは申込後1週間~10日程度でクレジットカードとETCカードが自宅へ郵送されます。早いものであれば最短即日発行可能なクレジットカードもあります。
申し込み時に準備しておくもの
銀行通帳
ETCを利用して高速道路・有料道路を走行した分の通行料金は、ETCカード利用代金としてクレジットカードの利用代金と一緒に請求され、クレジットカード利用代金の引き落とし銀行口座から引き落とされます。ですからクレジットカードの申込み時に引き落とし銀行口座情報の入力を求められることがほとんどですので、手元に銀行通帳など銀行口座番号が分かるものを用意しておきましょう。
本人確認書類
クレジットカード申込時に本人確認書類の提出を求められます。本人確認書類はクレジットカード会社へFAXや郵送で提出します。本人確認書類として使えるものは運転免許証・パスポート・各種健康保険証・住民票の写し・外国人登録証明書・住民基本台帳カードなどで、これらのうちいずれかのコピーを提出します。
最近のクレジットカード発行の傾向では、クレジットカードをより早く発行するクレジットカード会社が増えており、本人確認書類をデジカメやスマホのカメラで撮影してアップロードする体制を整えていたり、本人確認はクレジットカード配達時に配達員さんへ本人確認書類を提示する方法を取っているクレジットカード会社が増えてきています。配達員さんへ本人確認書類の提示でクレジットカードを受け取るのは「楽天カード」のCMでご存知の人もいるでしょう。このことによって本人確認書類をコピーしてFAXしたり郵送したりするという手間がなくなり、より早くクレジットカードの発行ができるようになってきました。
学生証
学生向けクレジットカードでETCカードを作るには、学生であることを証明する学生証のコピーの提出または提示も求められます。学生でも申し込み可能な一般のクレジットカードに申し込む場合は、クレジットカード会社によって学生証の提出を求められる場合と求められない場合があります。また学生証が本人確認書類として使えることもあります。
この点はクレジットカード会社や申し込むクレジットカードによって違っています。
親権者の同意について
20歳未満の未成年の学生さんはクレジットカードの申込には親など親権者の同意が必要です。成人の学生さんは親権者の同意がなくてもクレジットカード・ETCカードの申し込みは可能です。ただし親権者の同意がない場合は、クレジットカードの利用限度額が低く設定されることもあります。
またクレジットカード会社によっては、成人の学生さんの場合でも親権者の同意を必須としているクレジットカード会社もあります。
※クレジットカード(ETCカード利用分も含め)の利用限度額は、学生さんでは多くの場合10万円~30万円となっています。つまり限度額が高く設定される場合でも学生さんでは最高30万円がクレジットカードの限度額となる場合がほとんどです。このクレジットカードの限度額ですが、親権者の同意がない場合は低く設定される傾向にありますので20万円とか10万円程度になる可能性が高いです。ですから30万円の限度額が必要であれば、親権者の同意を得るようにしましょう。
クレジットカード&ETCカード申し込み時の学生の審査について
学生さんは社会人と違って安定的継続的収入がないという前提となります。ですから学生さんがクレジットカードを申し込んだ場合、クレジットカードの審査対象となるのは申込者本人ではなく親権者ということになります。親権者の職業・収入・勤続年数、そして過去にクレジットカードやローンなどで延滞や滞納などがなかったかどうかについて審査が行われます。特に問題がなければクレジットカードとETCカードが発行されます。またこのクレジットカード審査の結果によってクレジットカードの利用限度額が低く設定されることもあります。
まとめ
ETCカードとは自動車に設置したETC車載器という機械に差し込んで利用するカードで、主に高速道路など有料道路の料金精算に利用できるカードのことで学生さんでも所持することができます。
ETCカードはクレジットカードの追加カードとして発行されますので、ETCカード単体で申し込むことはできません。ですからETCカードを作る際には親カードであるクレジットカードの特徴や特典をよく見比べてどのクレジットカードを選ぶのかを決めましょう。
ETCカードは高速道路等の有料道路で便利に使えるだけでなく料金の割引金額が大きいいですので、学生さんでもETCカードを是非取得してお得なカーライフを楽しんで下さい。
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