車のローン審査に学生でも通過できるのでしょうか。
学生であっても年齢的には運転免許証は取得できますので、免許を持てば、学生も自動車が欲しくなるのは普通です。けれども社会人でも車を買うことは金銭的にそう簡単な事ではないでしょう。ですから学生さんが車を買うのは容易ではありません。
車を買う場合のローンの組み方は大きく分けて2通りあります。
1.ディーラーまたは販売店の見積もりをもらって銀行で車のローンを組む
2.ディーラーまたは販売店の提携ローンを組む
1の銀行で車のローンを組む場合、金利は低めですが、車の見積書を持って銀行まで行かないといけません。またローン審査は数日はかかります。また所得証明などが必要な場合もあります。
2のディーラーまたは販売店の提携ローンを組む場合は、金利は高めですが、車の契約からローンの手続きまで
そのディーラーまたは販売店で済み、ローン審査の時間も数時間~1日と早く終わります。
次に学生さんが車のローン審査に通過できるのか、1の銀行で車のローンを組む場合と、2のディーラーまたは販売店で提携ローンを組む場合についてみていきましょう。
1.学生は銀行の車のローン審査に通過できるか
結論から言えば、銀行の車のローン審査は大変厳しいので、学生さんが融資を受けられる可能性は極めて低いといえます。学生であれば学業が本分ですので、勤労学生は別として、通常は安定した収入はないとみなされます。ですから銀行ではそもそも学生はローンの対象にしていない場合もあり、学生さんが銀行の車のローンを利用することはほぼ無理です。したがって銀行で融資を受けたい場合には別の方法を考えましょう。
保護者が連帯保証人になり車のローンを申し込む
そこで学生でも銀行が融資してくれる条件を考えてみましょう。車のローン審査を通過したい学生さんには信用力がありませんので、保護者に連帯保証人になって貰って車のローンを申し込みます。連帯保証人を付ければ、連帯保証人である保護者の方の信用力が高ければ車のローン審査を通過できる可能性が有ります。ですから自分より信用力のある保護者に連帯保証人になって貰うことをお願いしてみましょう。
保護者に銀行の車のローンを組んでもらう
学生の間に車のローンを利用して車を買いたいが、ローン審査を通過できない場合、保護者である親に車のローンを組んでもらうという方法もあります。
カーローンは契約者本人だけでなく、家族の車の購入のために利用できるものがあります(三井住友銀行、伊予銀行のカーローン)
このような家族の車の購入のために利用できるローンであれば、車を買いたい学生さんが車のローン審査を通過する必要はありません。保護者である親御さんに車のローンの契約をしてもらい、その借りたお金で子どもである学生さんの車の購入費用に使うという形になります。この方法であれば車のローン審査を通過できない学生さんでも、銀行の車のローンで、車を買うことができます。
ただし保護者の承諾が必要ですので、まずは親に相談して同意をしてもらいましょう。親の同意が得られれば、親に名義を借りて銀行で車のローンを組み、返済は自分のアルバイト収入から親に返す、という形にします。
2.学生はディーラーまたは販売店の提携ローン審査に通過できるか
学生さんはディーラーまたは販売店の提携ローン審査には通過できます。ただし、いくつか条件がありますので詳しくみていきましょう。
まずディーラーまたは販売店の車のローン審査を通過する上で大前提なのは、
・20才以上であること
・仕事をしていて収入があること
この2点です。
まず「20才以上であること」ですが、未成年であれば親権者(親)に連帯保証人になってもらう必要があります。両親がいない場合は、成人している兄弟や親戚、知り合いでもかまいません。
未成年の場合は基本的に単独でローンの申込みをすることができません。例外として、未成年でも結婚しており、実家と別の住所で別世帯で暮らしている場合であれば、単独でローンが組めることもあります。
次に「仕事をしていて収入があること」ですが、アルバイトであっても毎月安定した収入があれば問題ありません。
ただし、車のローンを組む金額が高額になると非常に難しくなります。なぜなら年収に応じてローンの上限金額が決められるからです。
一例ですが、アルバイトで月に5万円程度の収入があれば、100万円位までローンが組めることが目安です。
学生がディーラーまたは販売店の提携ローンを組めない場合
上記の2つの点をクリアしていても車のローン審査に落ちてしまうこともあります。それは、
・過去に支払いの滞納をした、または未払いがある
・今現在、大金を借り入れている
この2つの点が理由で車のローン審査に落ちることが多いです。
まず「過去に支払いの滞納をした、または未払いがある」についてですが、学生さんで車のローン審査に通過できない理由として多いのが「携帯電話の料金の未払および滞納」です。
携帯電話の契約の際に携帯電話本体の代金を分割にして毎月の通話料と一緒に支払う形になっていると思いますが、この携帯電話本体の分割払いというのは、実は携帯電話本体をローンで買っている形になっています。ですから、携帯代の支払いが遅れたり、未納になって携帯電話の契約を解除されたりすると、個人信用情報機関に携帯ブラックという形で登録されます。この記録は数年間は抹消されませんので、クレジットカード審査や、キャッシングや他ローン審査も通過できません。
次に「今現在、大きな借入れがある」についてですが、お金を借りるには申込者本人の年収などに応じて貸出上限金額がある程度決められます。ですから既にカードローンやキャッシングなどで大金を借りている場合には車のローン審査に通過できなかったり「いくらまでならok」のように貸出金額が制限されて車の審査通過可能なこともあります。
車のローン審査前に学生がするべきことまとめ
車のローンを申し込む前に、学生さんがしておかなくてはいけないことについてみていきましょう。
車の維持費を計算する
まずは車の維持費を計算してみましょう。車を所有するとローンを返済するだけではなく、保険料や車庫代、ガソリン代などの維持費が必要ですので、ローンの返済金額の上に、さらにこの車の維持費が必要になります。毎月この車の維持費がどの程度かかるのかできるだけ正確に計算してみましょう。正確を期すため実際に車を所有している人に聞いてみるのもよいでしょう。
ローンの返済計画を立てる
毎月の車の維持費が計算できたら、ローンの返済と合わせて、車を購入すると毎月いくら出費が増えるのかが分かります。学生さんですのでその収入のほとんどがアルバイト代であると思いますが、その収入から毎月必要な支出を引いて、更に車のローン返済と車の維持費の出費が賄えるかどうかを計算します。収入にバラつきがあるのであれば最低ラインの収入金額から必要なお金を引いて計算してみましょう。この計算で自身の収入で車のローン返済と車の維持費の出費が賄えるという結果が出た場合には、車のローンの申し込みをします。
返済に無理がある場合には
もし上述の計算で学生である自分の収入では賄っていけないという結果になった場合には、車のローンを組むことは諦めた方が良いでしょう。無理して車のローンの契約をしたとしても、すぐに連帯保証人に迷惑をかけることになるやもしれません。ですから車のローンを組むこと自体をあきらめて、車を購入できるだけのお金を貯めてから現金で買うという方法をおすすめします。また社会人になれば収入も増えますので、車のローン審査も学生の時よりは緩くなります。ですから社会人になるのを待って車のローン審査に挑戦しましょう。
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