クレジットカードでキャッシングする場合、金利はどのくらいでしょうか。
クレジットカードを所持していればクレジットカードのキャッシング機能を利用して、すぐにお金を借りることができます。クレジットカードのキャッシング機能は、急にお金が必要になったときには便利なサービスではありますが、意外と知られていないのがかなりの高金利であるということです。
今回は、クレジットカードのキャッシングの金利をみていくとともに、どこでキャッシングをすれば一番お得にキャッシングできるのかについて考えましょう。
クレジットカードのキャッシングとカードローンの金利の差
クレジットカードのキャッシングの金利とカードローンの金利には実は大きな差があります。
日本人の90%が所持しているといわれるクレジットカードですが、クレジットカードの機能の中でできれば利用したくない機能は“キャッシング(お金を引き出す)機能”です。
必要な時にすぐにお金を借りることができて一見便利そうに見えるクレジットカードのキャッシング機能ですが、利用すると明らかに損をする機能です。
意外とこの事実に気づかずクレジットカードのキャッシング枠を利用している人も多いです。
クレジットカードは便利なアイテム
クレジットカードは本当に便利なアイテムです。高額な買い物や旅行先での買い物でその便利さを実感しますが、それだけでなく日常生活でも利用する機会が多くメリットも大きいです。
「今すぐこの商品が欲しいが、お金がない」という時でもクレジットカードを利用して購入することができます。
普段のスーパーでの買い物、インターネットでのショッピングなどレジの時間も短縮できて、財布が小銭で重くなる事もありません。またクレジットカードを利用すると利用金額に応じてポイントを貯めると、お得なサービスも受けることができます。
そんな便利なクレジットカードですが、使い方に注意しないと手数料で損をすることになります。
なぜなら、実はクレジットは『買い物でクレジットカードを使う時』と『クレジットカードでキャッシングをする時』とでは手数料(金利)が違うからです。
クレジットカードの金利について
クレジットカードのショッピングの場合
国内有名クレジットカードの分割払い手数料(実質年率金利)
イオンカード:1.65 ~ 19.80%
オリコカード ザ ポイント:2.04 ~ 16.32%
JCBカード:2.51 ~ 16.37%
三井住友VISAカード:2.01 ~ 16.08%
Yahoo!JAPANカード:3.01 ~ 19.82%
クレジットカードで買い物をした場合、返済が1回払いや2回払いなら手数料(金利)がかかりません。3回以上の分割払いでは、分割回数に応じて手数料(金利)が発生します。
イオンカード
分割回数:3回➡1.65%/15回➡8.25%/36回➡19.80%
オリコ ザ ポイントカード
分割回数:3回➡12.20%/6回➡13.90%/18回以上➡15.00%
Yahoo!JAPANカード
分割回数:3回➡10.25%/12回➡12.50%/24回➡12.75%
%は、手数料を実質年率に直したものです。20万円・30万円など利用金額が大きいほど、支払い分割回数を増やさないと支払いが難しいと思われますので、利用金額が高くなるほど、金利が高くなる(手数料が高くなる)と言えます。
この考え方でいくと、クレジットカードのショッピングでは、利用額に比例して金利が上がるシステムといえるでしょう。
ただし、利用金額がいくら高くても分割回数次第では、ほとんど金利はかからないともいえます。
クレジットカードのキャッシングの場合
国内有名クレジットカードの分割払い手数料(実質年率金利)
イオンカード:7.8 ~ 18%
オリコカード ザ ポイント:15 ~ 18%
JCBカード:15 ~ 18%
三井住友VISAカード:14.4 ~ 18.0%
Yahoo!JAPANカード:14.94 ~ 17.94%
こちらは各クレジットカード会社のキャッシング利用時にかかる金利(実質年率)です。
ショッピング利用の金利と比較すると、明らかにキャッシングの金利が高くなっているのが分かります。
クレジットカードのキャッシングには金利の幅がありますが、キャッシング利用額が少なければ、金利は一番高い金利で設定されます。
クレジットカードのキャッシング利用は、クレジットカード会社にとって利益を上げるポイントですので、金利が高めに設定されています。
それを知らずにクレジットカードのキャッシング機能を利用してお金を借りていると、知らない間に損をしていた、ということにもなりかねません。
そこで利用したいのが、クレジットカードのキャッシングではなく銀行系のカードローンです。
銀行系カードローンの金利について
国内銀行系カードローンの実質年率金利
みずほ銀行カードローン:4.0 ~ 14.0 %
イオン銀行カードローン:3.8 ~ 13.8 %
楽天銀行カードローン:1.9 ~ 14.5%
新生銀行カードローンレイク:4.5 ~ 18.0%
以上は人気のある銀行系カードローン各社の実質年率表です。
クレジットカードのキャッシングの金利に比べて、明らかに金利が低く設定されているのが分かります。
ですからキャッシングを利用するのであれば、クレジットカードのキャッシングではなく、銀行系カードローンを利用したほうが金利で損をしないと言えます。
しかも銀行系カードローンは、借入額が多いほど金利も下がっていきますので、さらにお得になります。
クレジットカードのキャッシング金利と銀行系カードローン金利の比較
今回比較するのは、親会社が同じイオンカードとイオン銀行カードローンです。
イオンカードとイオン銀行カードローンで、それぞれ30万円キャッシングした時の利息は以下の通りになります。
イオンカード | イオン銀行カードローン | |
実質年率 | 7.8 ~ 18.0% | 3.8 ~ 13.8% |
適用年率 | 18.0% | 13.8% |
返済回数 | 56回 | 56回 |
*実際の計算過程
利息の計算方法は、利息 = 利用残高 × 実質年率 ÷ 365 × 利用日数 です。
■イオンカード
実質年率:7.8 ~ 18.0%
返済回数:56回(借入額)300,000円 × 実質年率(18.0%) ÷ 365日 × 1680日 =248547円
■イオン銀行カードローンBIG
実質年率:3.8 ~ 13.8 %
返済回数:56回(借入額)300,000円 × 実質年率(13.8%) ÷ 365日 × 1680日 =19553円
*シミュレーションの条件
・最低返済額を8000円で計算する
・返済回数はイオンカードに合わせる
・実際の利用条件とは異なっている
上記の計算式から計算された支払利息は、イオンカードのキャッシングでは24,8547円、イオン銀行カードローンでは19,553円と、利息差はイオンカードのキャッシングでは57,994円も損をしている計算になります。表からも分かる通り、30万円を借りて同じように返済しても、最終的にはイオンカードのキャッシングの方が6万円近く損をする事が分かります。
キャッシングの利息は返済期間が長くなればなるほど、支払い額が増えていきます。キャッシングはほとんどの場合が返済が長引く傾向にありますので、金利を意識せずに利用すると、知らない間に損をしている金額が増え続ける、という状況になりかねません。
親会社が同じにも関わらず、クレジットカードのキャッシング機能を利用するか、カードローンを利用するかによって、ここまで利息に差が出ます。
同じ金額を借りて余計な利息を払うのは、もったいないですね。
まとめ:銀行系カードローンの選び方について
クレジットカードのキャッシングを現在利用している、あるいはクレジットカードのキャッシングの利用を考えているなら、銀行系カードローンを利用した方がお得です。
まずは自分が利用しているクレジットカードの親会社に、カードローンサービスがあるかないかの確認をしましょう。親会社が同じであれば、支払い銀行口座が統一されて管理も便利ですし、ポイントなどをお得に貯めることができます。
例えば今回紹介したイオン銀行カードローンですが、イオンカードとイオン銀行カードローンを併用することで貯まるポイントがさらに多くなります。イオンのWAONポイントは、貯まったポイントをそのまま電子マネーとして利用できますので、使い勝手が良いと思います。
まずは現在所持しているクレジットカードの親会社を確認し、そこにカードローンサービスがあるかないか探しましょう。もしクレジットカードの親会社にカードローンサービスがない場合、このページでご紹介した銀行のカードローンサービスであれば、大手ですし人気もありますので安心です。
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